2024年9月例会(442回例会)

83歳のやさしいスパイ

 

9月 日() 11時~  14時~ 

 広島県立美術館・講堂(地階

2020年/ドキュメンタリー/チリ・米・ドイツ・オランダ・スペイン合作

原題:El agente topo/89分/G/カラー/ビスタ/5.1ch

監督・脚本:マイテ・アルベルディ 出演:セルヒオ・チャミー ロムロ・エイトケン

自分の母親が施設内で虐待を受けているのでは?

とある老人ホームの入居者が虐待されているのではないかという疑惑があり、そのターゲットの様子を密かに克明に報告する、というのが求人に応募した83歳のセルヒオに与えられたミッションだ。携帯電話の扱いひとつ不慣れなセルヒオが、眼鏡型の隠しカメラを駆使し、暗号を使って老人ホームでの潜入捜査を繰り広げる。妻を亡くした悲しみの中にある彼は、傷ついている人を放っておけない心優しい性格で、調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となってしまう…。セルヒオは無事にミッションをやり遂げることが出来るのか!? そして彼が導き出したある真実とは?


不思議な求人に応募して選ばれたのは

83歳のおじいさん、セルヒオ

人生初のスパイと張り切るカレに

待ち受けていた任務は、

老人ホームへの潜入!?

優しいスパイが見つけたもの、

それは人々の心の叫びだった――。

面白さと同時に、老人たちの孤独、また楽観的な面を映し出す。老人ホームの映画の多い中で、ユニークさは、特別!

 黒柳徹子(女優・ユニセフ親善大使


歳を取ると、みんな純粋な宝石の一雫になる。コロナ禍の介護施設で暮らす両親に会いに行くと、子供のような涙を流して、私を母親を、見るように見つめるのだ。いつも自分が優しいスパイのように感じる。介護士の仕事に敬意を表する。ありがとう! 

渡辺えり(劇作家・演出家・俳優)


入居者のコミュニケーション不足による心の隙間を埋める、新人スパイのセルヒオさん。相手の気持ちをおもんばかる彼の言動から、私たちは学ぶことがたくさんある。 

奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティー)


後援:公益財団法人 広島市文化財団