あの日のように抱きしめて
2014年製作 ドイツ映画 上映時間1h38 <予告篇>
監督/脚本:クリスティアン・ペッツォルト
出演:ニーナ・ホス ロナルト・ツェアフェルト ニーナ・クンツェンドルフ
ファーストシーンから重苦しく始まります。1945年6月、ドイツ降伏の翌月、親
友レネが運転する車の助手席には強制収容所から生還した声楽家ネリーが乗って
います。顔中に巻いた包帯は血だらけです。ナチスによって顎や鼻の骨を折られ
ていたのです。整形手術を受けた彼女は夫ジョニーを探すため夜毎、街へ出て行
きます。
ピアニストだった夫はクラブの清掃員になっていました。ネリーは喜びますが
ジョニーは、妻は収容所で死んだものと思っていてネリーを「妻に似た女性」だ
と思い込んでいます。そんなジョニーがネリーにある提案を持ちかけます。夫を
愛していたネリーはその姑息な提案を受け入れ協力をします。それは夫ジョニー
の自分への愛を確かめたいとの思いもあったからです。ラスト、毅然とした彼女
に共感します。
時折りアメリカやイギリスの映画ではないのに英語で会話する作品があります
が、この映画は製作国ドイツでドイツ語で会話しますからしっくりきます。
<紅孔雀>