20246月例会(441回例会)

  ふたりのマエストロ

   6月2日() 11時~  14時~ 

 

広島県立美術館・講堂(地階

2022年製作/88分/PG12/フランス/原題:MAESTRO(S)/配給:ギャガ/劇場公開日:2023818

(C)2022 VENDOME FILMS - ORANGE STUDIO - APOLLO FILMS

 

パリの華やかなクラシック界で活躍するオーケストラ指揮者の親子。父は、40年以上の長きに渡り輝かしいキャリアを誇る大ベテラン。息子も、指揮者としての才能を遺憾なく発揮し、破竹の勢い。

ある日、父へ一本の電話が。それは夢にまで見た世界最高峰<ミラノ・スカラ座>の音楽監督就任の依頼だった。

翌日、息子にスカラ座の総裁から呼び出しが。なんと父への依頼は、息子への依頼の誤りだった。息子は父に真実を伝えなければいけない苦渋の選択を迫られる――。

 

 

親子の対峙と再起の物語を彩るのは、数々のクラシックの名曲たち。世界最高峰<ミラノ・スカラ座>の豪華絢爛、大迫力の熱い演奏シーンは必見! さらに主人公が小澤征爾のスカラ座で指揮をする映像を見るシーンも! 子が親を越えるとき、父は、息子は、何を思うのか。初めて二人が親子として向き合った時、誰も見たことのない驚きのステージが生まれる!

 

監督・脚本 / ブリュノ・シッシュ

イヴァン・アタル ピエール・アルディティ ミュウ=ミュウ

 

キャロリーヌ・アングラーデ パスカル・アルビロ ニルス・オトナン=ジラール


最悪の不協和音は、やがて圧巻のフィナーレへ――!
父と息子は渾身のタクトで自らの音楽を再び輝かせる!

父も息子も、パリの華やかなクラシック界で活躍するオーケストラ指揮者の親子父・フランソワ(ピエール・アルディティ)は、40年以上の長きに渡り輝かしいキャリアを誇る大ベテラン。ひとり息子のドニ(イヴァン・アタル)も、指揮者としての才能を遺憾なく発揮し、今やフランスのグラミー賞にも例えられるヴィクトワール賞を受賞するほど破竹の勢い。
だが、栄えある息子の授賞式会場に、父の姿はなかった。祝いの言葉のひとつもよこさない父の素振りに呆れ果て、受賞パーティもそこそこに、恋人のヴァイオリニスト・ヴィルジニ(キャロリーヌ・アングラーデ)との情事に耽るドニ。いっぽうのフランソワも「自慢の息子さん、快挙ですね!」と仕事仲間からたびたび煽られることが癪に触り、「今日の演奏は最悪だ!」と周囲に当たり散らす始末。

 

そんなある日の練習中。突然、父・フランソワの携帯電話が鳴る。それは夢にまで見た世界三大歌劇場であるミラノ・スカラ座の音楽監督への就任依頼だった。奇しくもこの日は、フランソワの誕生日。彼の妻でドニの母・エレーヌ(ミュウ=ミュウ)や、ヴィルジニらが一同に会した誕生パーティは、一転して「スカラ座に乾杯!」と、家族全員が父の快挙を祝福する最高の一夜となった。しかし、歓喜の美酒に酔い痴れる老いた父の様子に、息子の表情はみるみる険しくなっていく。やはりこの日も、父と息子の間には、相変わらずの不協和音が鳴り響いていた……。

 

翌日、息子はスカラ座のマイヤー総裁に呼び出され、父への依頼は“デュマール違い”で、実はドニヘの依頼の誤りだったことを告げられる。驚きを隠せずに動揺するドニ。彼は、スカラ座の音楽監督の重責を担うには、まだ経験不足のため依頼を固辞したいという思いが強かった。いっぽうの父は、ドニの高校生のひとり息子・マチュー(ニルス・オトナン=ジラール)の自動車教習所代や、ACミランのシーズン・チケットまでいつの間にか手配していた。そんな浮き足立って大盤振る舞いしている父に、真実を伝えなけれぱならないという難題を課されたドニは、人生最大の窮地に立たされる。やがて、初めて親子が腹を割って本音で語り合うためにシャンパンを傾けたとき、父の口からこれまで語られなかった衝撃の真実が明かされる……。



後援:公益財団法人 広島市文化財団